
移民が多いカナダの中でも特に国際色の豊かなトロント。世界各国から人が集まっているのでそれぞれのコミュニティーも多く、いわゆるリトル〇〇や〇〇タウンというものが多くあります。
先週末はコリアタウンで本場のスンドゥブチゲを食べたから、今週末はリトルイタリアでお祭りに参加しようというように、世界各国の文化に気軽に触れることが出来るのはトロントならではの体験です!
今回はそんな各国のリトル〇〇や〇〇タウンの中でアクセスの便利なものをいくつかご紹介しましょう。
中国(チャイナタウン)で激安食材をゲット!
まず初めにご紹介するのはチャイナタウンです。地下鉄のスパダイナ(Spadia)駅からストリートカーに乗り、ダンダス(Dundas)通りとの交差点で下りれば一帯は完全に中国!看板も漢字表記になりますし、赤や金が多用され、非常に鮮やかな雰囲気です。
おすすめの過ごし方は食材の買い出しです。物価の上昇に歯止めがかからないトロントですが、チャイナタウンはいつでも激安!衛生面では多少心配になることはありますが(葉物野菜にはよく虫が…)、しっかり洗えば気にしないという方には超おすすめです。少し意外ですがカナダ土産のお店も数軒あり、値段もかなり良心的です。
おすすめのグルメは数えきれないほどあるのですが、餃子の名店ダンプリング・ハウス(Dumpling House)は外せません。値段が安いので注文しすぎにご注意を!冷凍の餃子のテイクアウトもできるので、私はチャイナタウンに行くとかならず買って帰ります。
インド(リトルインディア)でスパイスの香りを楽しむ!
ジェラード(Gerrard)通りを走るストリートカーに乗っていると突然スパイシーな香りが漂い始めるエリアがあります。それがトロントの東にあるリトルインディアです。
リトルインディアはお祭りの時期は朝から晩までにぎわいますが、それ以外の日常は散歩をしながらウインドーショッピングをするのがおすすめです。ガラス張りの店頭にはインド特有のキラキラとした衣装が飾ってあり、眺めているだけでも楽しいです。平日は午後にならないと開かないお店もあるので、予定に組み込むなら朝は避けた方が安全です。
おすすめグルメは、インドやパキスタン料理のお店であるラ・ホール・ティッカ(Lahore Tikka House)です。2階建ての巨大なレストランですが、いつもほぼ満席の大賑わい。ビリヤニが絶品です。
ギリシャ(グリークタウン)は地中海の明るい雰囲気!
次はギリシャをご紹介しましょう。日本にいるとあまり馴染みのないギリシャですが、トロントには大きなギリシャ人コミュニティーがあります。ダンフォース(Danforth)通りに沿って広がっており、地下鉄の駅だとペイプ(Pape)駅で下りてみるのがおすすめです。
街灯には青と白のギリシャ国旗が掲げてありますし、お店の色合いも明るくて地中海の雰囲気が漂います。ギリシャコーヒーを出すお店もあるのでぜひ試してみてください。
おすすめレストランはアストリア(Astria)です。地下鉄の駅からすぐという便利な立地にあるレストランで、子ども連れも多く見かけます。また、(カナダにしては珍しく)店員さんのサービスがいいのでいつも気持ちよく食事が出来るのもポイントです。一番人気はギリシャの串焼きであるスブラキ。個人的にはラムが一押しです!
韓国(コリアタウン)では流行りのバブルティーを!
トロントには韓国の大きなコミュニティーがあり、コリアタウンも市内に2つ存在します。そのうちアクセスが便利なのがクリスティー(Christie)駅の周辺です。
日本人もよくお世話になる韓国食材店PATがあるほか、新鮮な野菜が手に入る八百屋も多くあります。また、日本と同じようにこちらでもバブルティー(タピオカドリンク)が大人気で、駅周辺には数軒のバブルティーのお店があります。
このエリアでの一番のおすすめグルメはスンドゥブチゲのお店です。お店の名前は、バックチャンドン(Buk Chang Dong Soon Tofu)でオレンジ色の看板が目印!メニューはいたってシンプルで、スンドゥブチゲの種類が幾つかと、あとはビビンバやプルコギがある程度です。辛さは4段階から選べますが、おすすめは3つ目の辛さ!トロントの寒い冬にはぴったりのメニューです。
イタリア(リトルイタリー)ではおしゃれなオープンカフェへ!
夏にはオープンカフェが立ち並び、とてもお洒落な雰囲気に包まれるのがイタリア人街です。カレッジ(College)通り沿いに広がるこのエリアは、イタリア食材を取り扱うお店も多く、一般のスーパーでは見かけないパスタも豊富に揃っています。
イタリアと言えばのジェラートを扱うお店も数軒あります。どのフレーバーにしようか迷ったら味見をさせてくれることも多いので、遠慮せずにいくつか試してみましょう!
おすすめのレストランは比較的新しいヴァーチュアス・パイ(Virtuous Pie)というお店で、特に若い人からの熱い支持を受けています。理由はビーガンのビザがあること!健康志向だけどピザも楽しみたいという方にぴったりで、デートの場所にもよく使われています。カナダと言えばのマカロニアンドチーズのピザもありますよ。
日本(ジャパンタウン)はこれからの発展に期待!
そして最後にご紹介するのが我らが日本です!と言っても、実はまだジャパンタウンとして浸透しているわけではなく、日本のお店が集中しているエリアがあり、なんとなく日本のエリアとして認識がされてきているといった感じです。
場所は地下鉄のダンダス(Dundas)駅から西の方面です。まずは、駅に直結しているイートンセンター(Eaton’s Center)という大きなショッピングモールにユニクロが入っています。そして、道を挟んで反対には無印良品があります。
少し歩くと今度はフード系のお店が充実しています。まずは甘さ控えめが好評のてつおじさんのチーズケーキ(Uncle Tetsu’s Japanese Cheesecake)です。トロントに進出した数年前は大ブームを巻き起こし、その行列っぷりがニュースにもなったほどです。
ほかには、抹茶スイーツが好評の辻利(Tsujiri)や本格的なラーメンが楽しめる三草亭(Sansotei Ramen)、日本風の居酒屋であるどんどん(Don Don Izakaya)などが揃っています。
トロントの醍醐味はその国際色!
バスに乗っているとある瞬間から中国になったり、イタリアになったり、インドになったりとまるで国がくるくると変わるような面白さのあるトロント。聞こえてくる言葉も漂ってくる香も違うのですから、日本では味わえない不思議な体験をすることができます。トロントに来たらぜひ市内で世界旅行気分を味わってみてください。