
今日基になっている研究は返信率が上がるようなラブレターの書き方やメッセージがどういうものなのかというものです。
どちらかというと初対面のころどんなメッセージを送れば返信率が上がるのか、どういう話題を振ると皆さんの魅力度が上がるのかというものをまとめたものになります。
フェーズとしては3つあります。
1)返信率を上げるためのメッセージの送り方(コミュニケーション初期の状態に使える)
2008年にカルフォルニア州立大学が出会い系サイトの協力を得て50万件を超えるファーストメッセージを分析しました。
モテる人、モテない人のそれぞれのメッセージに含まれるキーワードやフレーズを集めて返信率の相関を調べました。
■ネットスラングが激しく評価を下げます
日本でいうと『オワタ』みたいなものです。
ネットユーザーが多く使う様な表記は最大で返信率を14%も下げるという事が分かっています。
下手に凝った顔文字を使ったりニコニコ動画などで使っているような用語を使ったりすると返信率が下がります。
これはファーストメッセージでもそうですが初対面での印象も下げてしまうので使わない方がいいです。
おそらくプロフィールなどにも書かない方がいいのかなと思います。
が、例外があります。
ネットスラングの中でもなぜか返信率を上げてしまう物があります。
具体的に言うとこのスラングを使った場合、返信率が1.4倍を超えるという面白い差が分かりました。
これが何かというと「自分の楽しさ」を表すネットスラングに関しては逆に返信率が上がりました。
楽しいという感情表現になっているようなネットスラングは良かったのです。
hahaを付けた場合には1.45倍返信率が高まり、lolを付けた場合には1.41倍返信率が上がりました。
自分の感情を表現するネットスラングに関して返信率が上がったというのはすごく重要でどういう感情を表現するかというのがポイントになります。
日本では語尾に(笑)を付けたりするのは悪くないのかなと思います。
■モテない人がやりがちなメッセージの送り方としては外見を褒めること
鉄板の滑りネタです。
外見を褒める単語が多く入っているメッセージだと24%も返信率が下がるという事が分かっています。
これは下心も関係しているかもしれませんが人間は初対面のころはだいたい見た目で人を判断します。
なので付き合い初めのころは見た目を褒めます。付き合ってある程度の時間が経つと性格を褒めるようになります。
しかし初対面で外見を褒めるとスベるという研究がたくさんあって、実は初対面の人と仲良くなりたいのであれば性格を褒める方が仲良くなれます。そして長期の関係を持ちたいのであれば性格を褒めた関係で年数が経ってお互いのことが分かるようになってきた頃に外見を褒めた方が長期的な関係に結びつきます。
つまり私たちは初対面では外見に目が行きがちですがモテたいのであれば逆にする必要があります。
見た目には直結しない性格に関する褒め方に関しては最大で38%返信率が上がることが分かっています。
つまり外見を褒めるのではなくて相手の性格や相手のしている活動や趣味に対して褒めるというのがいいと思います。
- ではどういう挨拶をすればいいのか
普通のあいさつをすると返信率は下がります。
英語だとHowdyやWhat's up?の様なちょっと変わった挨拶だと最大43%返信率を高める効果がありました。
その理由は分かっていないのですが人間は面白いことにフォーマルな挨拶を読んでしまうとその続きを読む気が失われてしまうのではないかと言われています。
みなさんも形式的なメールが来ても読み飛ばしますよね?
僕らは興味を持てるものでないと読みません。
なのでわざと相手のあだ名を聞いておいてあだ名でいきなり呼び掛けてみるとか
相手が変わった趣味などを持っているのであればそれに関連付けて呼んでみるなどいいと思います。
またそれが難しいという方は最初に変わったスタンプを送ってみてもいいかもしれません。
つまり一番最初の挨拶は他の人とはちょっと変わった捻ったものにしてあげた方が相手の反応率は高まります。
■趣味の答え方
日本人がやりがちな趣味が何かと聞かれたら『読書です』や『映画見るんですよね』や『まとまった休みがあれば旅行に行きます』の様な答え方は全部だめな答え方です。
人間は誰でも趣味が合う人を選ぼうという心理が強いです。
なので趣味のことを話すのはいいのですがこれはファーストメッセージでも当てはまります。
普通の会話であれば『読書です』と答えれば『どんな本読むんですか』という風になりますが
これを全部lineでやるのは面倒くさいです。
つまり興味を持たせてあげないといけないので自分の好みは短文で細かく教えてあげないといけません。
どんな趣味なのかというのをちゃんと言った方がいいです。
例えば読書が好きで小説が好きなのであれば好きな小説の名前まで言う方がいいです。
ゲームであれば好きなゲームのタイトルであるとかそこまで言った方が返信率が上がります。
自分の好みは長々と言うとナルシストっぽくなってしまうので具体的にしなくてはいけません。
また特に返信率との相関が高かったものがあります。
これはアメリカの統計なので日本に当てはまるかは分かりませんがニュアンスは感じ取っていただけるかなと思います。
・好きなバンドの話をしている人たち
アメリカの場合は特にメタル系のバンドの名前を出した時が返信率が高かったそうです。
これはおそらくですけれどメタル系が好きな人はあまりメタル系が好きだという事を言わないので
相手がそのバンドを知っていたらその話に食いつきますし、知らなくても『それってどんなバンドなんですか?』と聞いてくるわけです。
・食事のスタイル
食べ物が何が好きか、普段肉を食べるのか魚を食べるのか、よく行くレストランなどです。
またこの統計上ベジタリアンの場合には返信率が上がったそうです。
ベジタリアンの人はなかなか仲間がいないので探しているんでしょうね。
・映画についての話
ゾンビ物に関する映画の話では返信率が高かったようです。
ゾンビ映画やホラー映画は結構好きな人もいるのですが自分から言うことがあまりないので
それで興味があったりするといいのかもしれないですね。
実際にホラー映画をよく見るかどうかという項目が一致しているとカップルの成立する確率が高くなったりしますのでそういう意味で言うと話題に出してみるのはいいかもしれません。
- 控えめな表現がいい
また趣味の話をするときに控えめな言葉が多いほど返信率が高くなるという事も分かっています。
自分の趣味を控えめな印象を与えながらも短文で具体的に語ってあげると最大で返信率は1.38倍になるという事が分かっています。
自分の好きなジャンルになって話したいのは分かるけどそこで自分を抑えまくってやってあげた方が返信率は上がります。
これはなぜかと言うとオンライン上では文章の書き方でしか相手を判断できないので控えめな文章や控えめな表現を使っている人は危なくないと思われます。
脅威の対象にならないと思われるので優しそうだな、無害だなと思われ、その結果警戒心が少なくなって返信率が上がり、実際に会おうかなと思われたり、親切だなと思われるのではないかと言われています。
前にも言いましたが一人称が多く、断定の言葉が多い人はヤバい人が多いという話をしましたが、皆さんこれは本来は無意識的に感じ取っているのではないでしょうか。
■無神論者
またこれは欧米文化にしか当てはまらないのですが無神論者の方が返信率が上がります。
日本は殆ど無神論者なので関係ないのですが特定の宗教だと返信率が下がるわけではありませんが無神論者の方はクリスチャンに比べて1.2倍も返信率が高かったです。理由はよくわかりませんが。
もしかすると僕の様に理系の科学を信じたり特定のものに猛信したりしない人の方が返信率が高いのかもしれませんね。
- 長文を送るべきか、短文を送るべきか
結論から言うと全体的な返信率を見ると長文の方が返信率が高い傾向がありました。
が、長文と短文の返信率にどれくらいの差があったかというと1%にも満ちませんでした。
確かに長文の方が返信率は高いですが、でもその差は1%にも満たないのでどちらかというと長い文章に時間を割くよりかはサクッと短文を送った方が全体の返信数を稼ぐことができます。
これによって会話が弾むので長い文章を書くぐらいなら短文を送った方がいいです。
短文を送ろうが長文を送ろうが返信の確率の差は1%しかありません。なので短文の方がサクサク
送れるし回数も上がるのでそういう意味で言うと長文を書くよりもコスパがいいのかもしれません。
- スタンプがいい
モテる人はスタンプを使うの、使わないのという話ですが結論から言うと使います。
使うかもしくは文章の中で特定の表現が多いです。
何かというとこのファーストメッセージにおいて自分の感情を表現するネットスラングに関しては返信率が上がるとお伝えしましたが感情表現はモテます。
モテる人は感情表現がうまいのです。感情をうまく表現する人はなぜかモテるという事が分かっています。
この研究だとExcitedやWonderfulの様に激しい感情を表現する単語を使うと男女問わずいい印象を与えやすかったのです。
相手には自分の感情をオープンにしてくれているという風に見え、自分に対して嘘をついていない、包み隠さず出してくれている、自分に心を許してくれいてると思いこれによって返報性の理論によって自分も感情表現をしてもいいのだと感じて感情表現をしてくれるようになります。
なので感情を表現してくれるものはファーストメッセージにおいてあらゆる面で有効です。
感情を表現してくれるスタンプは非常に有効です。
2)ラブレター研究に学ぶ効果的なlineの送り方(返信が返ってくる関係になった時に使える)
2016年キャリービジネス大学が72人の学生を集めてグループを2つに分けました。
そして自分の気になる相手に電子メールでラブレターを書いた場合と、ボイスメール(言葉)でラブレターを送った場合とどちらの方がよかったのか調べました。
つまり文章で伝えた場合と、言葉で伝えた場合どちらの方がラブレターとして有効だったのかを調べました。
普通であれば自分の声で伝えた方が有効そうですよね?
実際に全員の文章を分析し、ラブレターを送った相手の反応まで解析しました。
結論何が分かったかというと、なんとボイスメールよりもEメールの方が思いのこもった内容になっていました。
これがなぜかと言うとEメールやラインの様なメッセージは情報量が少ないですよね。
僕らが送るときに誤解がないかな、もうちょっと情報を足した方がいいかなと思うと思います。
つまり無意識に説明が丁寧になります。
これと全く同じで恋愛感情を伝えるときも感情のこもり方がボイスメールよりもEメールなどのメッセージの方が感情がこもった文章になります。
ゆえに相手に好きという感情がより多く伝わるので相手に対する印象も良くなりました。
またメールやlineで受け取った方が相手の反応も良かったです。
なぜかと言うと感情がこもったから。これはよく有りがちなのが声できたら気持ち悪いと思われるのではないか、重いと思われるのではないかと考える方もいるかもしれませんがそれとは全く関係ありませんでした。
つまり一番最初が文章の内容をチェックした結果で、チェックした結果ボイスメールよりも文章の方が内容がよかったのです。感情がこもっていました。
さらに受け取った相手の反応を見てもやっぱり文章の方がウケがよかったのです。
なのでやはり文字で告白したりlineで告白するという話が最近あって僕もまさかと思っていたのですがこれが意外と間違っていないのかもしれません。
実際に言いにくいことや仲直り時もそうですが文章で送った方がお互いに冷静になれるので文章の方がいいということが分かっています。これは恋愛でもそうだという事が分かりましたというお話です。
そしてこの研究をしたチームがではラブレターを書いて相手に思いを伝えるときにはどういう風にすればいいのか5つのポイントにまとめてくれています。
- ①共有した体験とそれにまつわる感情を書く
相手と共有した体験を書きましょう。そしてその体験にまつわる感情を書きましょう。
なのでまずは状況設定をします。相手に対して自分と同じような感情を持ってほしいので
相手も同じように思い出せるように経験や体験を書いてそれに対してこう思ったよね、こんなことがあったよねという風に書いてあげた方が相手の印象がよくなりました。
同じ事を体験したのであればその時の事を思い出させてその時の感情を確認する様な内容を書き加えてあげた方が相手への魅力度は上がります。
- ②相手の不安点も含めて書く
つまり感情にどれだけフューチャーするかが重要です。相手に対して不安な点があればそのこともちゃんとオープンにしましょう。
例えば僕は君のことが好きなんだ!付き合ってください!ではなくて
君のことが好きだから付き合ってほしいと思っているけど君がどう思っているか自信がないんだ。
今も君に嫌われたらどうしようという不安を持ちながら書いているんだけど。。。という風にちゃんと書きます。
この様に相手への不安感もちゃんと書いてある方が正直に見えます。また自分の弱みや不安感を明かすことは男性の人は特に弱さと考えるのですが、弱さとは自分から進んで明かした場合には強さに見えます。
自分が自分の弱いところを分かっているのですとみんなに言うと弱みを認められる人は強く見えます。誠実に見えますし頼りがいがあるように見えるので弱さはばれる前に自分から言った方がいいです。
これはデートでも応用できます。
デートで使う場合には『何か緊張するね』という事をちゃんと言うと相手も共感してくれれば、同じ感情を共有することになります。
『俺は緊張していない!』と思い込もうとすると体ががちがちになって緊張しているという事を言わないと相手からは楽しくないのかなと思われたりします。
なので自分の不安点は言ってしまった方がいいです。
これはオンラインのデートでもオフラインのデートでも確認されています。
- ③自分が気づいた相手のいい点を書く
これは自己証明効果というのですが人間は自分しか気づいていないと思っていることを褒められるとめちゃくちゃうれしいです。
自分しか分かっていないと思い込んでいる自分の魅力を相手に言われると凄く相手のことを好きになってしまいます。
具体的な理由を挙げながら相手の美点、利点を褒めてあげるとめちゃくちゃ心の距離が縮まります。
なので観察力を付けましょうという事です。これは自己証明効果を使う為には相手が自分しかわかっていないと思っている点を褒めなくてはいけません。だから外見は褒めてはいけないのです。
外見は誰でも見れば分かるので。そしてこれは当たっていなくてもOKです。例えば自分のことを素直だとは思っていなくても素直で素敵だと思ったと言われれば自分は素直なのかもしれないと思うのでそうするとそれが自己証明効果になるわけです。これはあてずっぽうに褒めればいいと言う訳ではありません。自分がどう思ったか褒めましょう。
- ④感謝の気持ちを書く
感謝の気持ちを表現するという事はあまりしないのですが感謝はすごく大事です。これは薄っぺらい感謝ではありません。
例えば一緒にご飯に行ってくれてありがとう。時間作ってくれてありがとうみたいなものは社交辞令になってしまいます。
そうではなくて相手との関係の中で生じた感謝の気持ちを書きます。
例えば僕が仕事のことで悩んでいた時も君が無邪気に笑っていてくれたから僕は乗り越えることができたんだよ。みたいな感じで感謝を伝えましょう。
- ⑤相手との未来に触れる
恋愛の場合、特に女性は長期的な関係になることがゴールです。なので男性もその女性と付き合おうと思うのであれば長期の話をした方がいいです。
例えば付き合うことになった時に『来年の夏とかにヨーロッパに行けたらいいね』みたいなことを言ったりと未来の話をします。
未来予想図の様なものを2人の会話の中で一緒に描くという事が凄く大事です。
こういうことをすると返信率が上がったりいい関係になれることが多いです。
口説いている段階であれば付き合ったらこんなことしてみたいよねみたいなことを言ってあげると長期的な関係をイメージさせやすいので結構いいです。
3)効果的な質問の仕方(注意点)
相手との関係を深めていくためにはやはり質問が大事です。プライベートを引き出してあげることが重要です。人間はプライベートや他の人に話さないことを話せば話すほどそれをしゃべった相手を好きになってしまいます。
聞き上手というのは基本的に深い関係になるのが早いです。
そしてこのモテる質問をする注意点なのですがスタンフォード大学がスベる質問、スベらない質問というのをまとめてくれいています。
2013年スタンフォード大学が1100組の男女にお見合いデートをさせてそれぞれの会話を4分ずつ録音しました。そのうえで全員に相手の印象がどうだったか聞きました。
このデータセットを分析したところたくさん質問する相手にいい印象を持たなかったといことが分かりました。
先行研究だと質問が多い人は好感度が高まるという結果が出ています。普通に考えると質問をたくさんすると好かれるはずなのになぜ質問をたくさんされることで嫌な気分になっていた人がいたのかという事を調べました。
普通は質問の回数などしか調べないのですがこのチームは質問の内容や会話の内容を細かく調べました。そうしたところスベる質問と相手の心を掴む質問を発見しました。
質問をしても嫌われる人は会話の流れが全くありませんでした。会話の流れとは全く関係なくバスバス質問を投げかけるとかえって印象が悪くなるという事が分かりました。つまり質問ではなくて尋問になってしまっているのです。
この研究の面白い所は多くのモテない人たちがやりがちな質問をちゃんと実験で炙り出しているところです。
こういう言うと、でもうまく返しができないという方がいるかもしれませんがなぜそのような状況を作り出してしまうのかというところまでスタンフォード大学は調べてくれいています。
この現象は主に2つの原因によって引き起こされています。
- ①自分が会話をリードしなくてはいけないというプレッシャー
自分が会話をリードしなくてはいけないと思うと人は視野が狭くなり、会話がスムーズに進む質問を思いつかなくなったり、相手に対する観察力が落ちたりしてしまいます。
- ②沈黙を許容できない(沈黙への恐怖感)
会話が止まるのが怖いのでとりあえず質問を投げかけるようになります。こうなると相手への質問が尋問になってしまいます。
ちなみに女性の皆様はつまらないデートをする男と付き合わない方がいいです。
なぜなら太るからです。気を付けてください。